社労士講座で大原とクレアールのどちらを選ぶべきかは、単純な料金比較だけでは決められません。
短時間の講義を何度も繰り返したいなら大原の社労士24、基礎から体系的に学び直したいなら大原の経験者合格コースやクレアールの経験者向けコースが候補になります。
特に再受験者は、今年の本試験でどこまで得点できたのか、何が原因で失点したのか、1週間に何時間勉強できるのか、質問サポートがどこまで必要なのか、という点から逆算して選ぶことが大切です。
この記事でわかること
- 大原とクレアールの違い
- 社労士24とクレアールの違い
- 料金・教材・講義・質問・合格実績の比較
- 初学者・経験者に向く講座
- 自分に合う講座がわかる7問適性診断
この記事を読めば、大原とクレアールのどちらが自分に合うのかを調べるために、何度も検索し直す必要はありません。
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✍️ この記事を書いた人

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社会保険労務士・FP/資格・労務の専門サイト運営
社労士試験の受験・不合格・再挑戦を経験し、現在は社会保険労務士として実務に携わりながら資格学習情報を発信しています。
講座の知名度や広告だけではなく、「実際に最後まで使い切れるか」を重視して解説します。
まず結論:大原とクレアールのおすすめはこちら
大原とクレアールは、学習環境や短時間反復を重視するなら大原、通信中心で質問や複数年対応を重視するならクレアールが候補です。
ただし、大原には通常の総合コースだけでなく社労士24があります。
学校単位で比べるより
社労士24・大原経験者合格コース・クレアール経験者向けコース
まで分けて比較するのがおすすめです。
大原 vs クレアールという学校単位だけで比べるより、具体的なコースまで分けた方が、自分に合う講座を判断しやすくなります。
📊 大原・クレアールがおすすめの人
| タイプ | おすすめ候補 |
|---|---|
| 講義時間を短くして何度も反復したい | 大原 社労士24 |
| 社労士24を軸に直前対策までまとめたい | 大原 社労士24+直前対策 |
| 基礎から答練・模試まで順番に進めたい | 大原 経験者合格コース |
| 択一30点台前半で知識を整理し直したい | クレアール 中級パーフェクト |
| 択一35~40点程度で演習を増やしたい | クレアール 中上級W受講 |
| 択一40点以上で演習中心に進めたい | クレアール 上級パーフェクト |
| 2年間の受講も視野に入れたい | クレアール セーフティコース |
クレアール公式では、中級パーフェクトを「択一自己採点30~35点」、中上級W受講を「35~40点」、上級パーフェクトを「40点以上」の受験経験者などを対象として案内しています。
大原とクレアールの違いを比較表で確認
最初に全体像を確認しましょう。
ここでは、再受験者が比較しやすい代表的なコースを中心に整理します。
📊 大原とクレアールの主な違い
ここまでは一般的なスペック比較です。
再受験者の場合は、ここからが本当の分かれ道になります。
大原は社労士24と経験者合格コースを分けて比較する
「大原は高い」「大原は安い」と学校単位で判断するのはおすすめできません。
大原には性格の異なる複数のコースがあるからです。
社労士24は短時間で何度も繰り返したい人向け
社労士24の最大の特徴は、全科目のインプット講義が約24時間で完結することです。
1コマも約3~15分に区切られています。
たとえば、通勤中に15分、昼休みに10分、帰宅後に30分という形でも進められます。
社労士24が候補になりやすい人
- すでに一通り勉強している
- 基本知識はある
- 1年目はインプットに時間を使いすぎた
- 通勤中にも講義を回したい
- 問題演習へ多くの時間を残したい
一方、詳しい説明が必要な論点が多い人には、約24時間という短さが弱点になる可能性もあります。
「短いからよい」のではなく、短い講義でも理解できる現在地にいるかが重要です。
社労士24+直前対策なら直前期までまとめやすい
社労士24単体ではなく、直前対策まで組み合わせたコースもあります。
法改正・白書・統計・直前演習などを別途用意する予定なら、社労士24単体ではなく最終的に必要になる総額でクレアールと比較してください。
大原経験者合格コースは総合型
経験者合格コースWeb通信のカリキュラムには、基本講義だけでなく次の対策が組み込まれています。
- 選択式・択一式問題
- 法改正
- 横断整理
- 白書対策
- 択一式直前演習
- 選択式直前演習
- 全国統一公開模試2回
社労士24=教材を絞って自分で高速反復したい人
経験者合格コース=基本から直前期まで決められたカリキュラムに乗りたい人
受講料と実質費用を比較
講座料金は、公式サイトに大きく表示された金額だけでは判断できません。
実質負担額
受講料 + 必要な追加教材・講座 - 利用できる割引・給付
大原は受験経験者割引も確認する
大原の経験者合格コースでは、社労士試験受験者を対象に、本試験経験者割引20%OFFが設定されています。
条件を満たす過去の大原社労士講座受講者には、再受講割引30%OFFもあります。
通常価格だけを見て大原を候補から外す前に、割引対象を確認してください。
なお、社労士24と社労士24+直前対策は、本試験経験者割引の対象外です。
クレアールはキャンペーン価格で比較する
クレアールは月ごとに割引価格が変わるため、一般価格より申込時点の価格を確認する必要があります。
つまり再受験者は、
で比較してください。
セーフティコースは必ずしも全員にお得ではない
クレアールの中級セーフティコースは、2年間を想定したコースです。
初年度に合格し、所定の条件を満たした場合には未受講分返金や合格祝い金があります。
ただし、
そのため、「2年コースだから一番得」とは限りません。
考え方は次の通りです。
単年度コースの期待費用
1年目費用 +(翌年も受験する可能性 × 翌年の追加費用)
教材・カリキュラムを比較
社労士講座では、「テキストが厚い」「講義が長い」という情報だけでは不十分です。
重要なのは、合格に必要な対策を、どのタイミングで学べるかです。
大原経験者合格コースはカリキュラムに沿いやすい
大原経験者合格コースには、基本講義から直前対策・模試まで順番に配置されています。
1年目に次のような失敗をした人には、カリキュラムに沿うメリットがあります。
- 教材を増やしすぎた
- 問題演習を後回しにした
- 法改正・白書を直前に詰め込んだ
- 何を勉強するか考える時間が多かった
クレアールは経験値でコースを細かく分けている
クレアールの中級パーフェクトは約228時間。
中上級W受講は約238時間、上級パーフェクトは約158時間です。
得点帯が高くなるにつれて、基礎講義を繰り返すだけでなく、アウトプットの比重を上げる設計になっています。
1年目と同じ講義を、最初からすべて受け直す必要があるとは限りません。
講義とテキストを比較
大原は「総合型」と「圧縮型」の両方がある
大原の特徴は、通常の総合コースだけでなく、社労士24という圧縮型講座を選べる点です。
社労士24では、1コマ3~15分程度。
電車を数駅乗る間や昼休みでも、講義を少しずつ進められます。
一方、経験者合格コースは、講義をできるだけ短くするより、学習を体系立てて積み上げる方向です。
クレアールは講義+Web問題演習を組み合わせる
クレアールにはWeb問題演習ツールのCROSS STUDYがあります。
複数単元を横断しながらランダムに問題を解けるため、似た制度を切り替えて判断する練習にも使えます。
社労士試験では、似た数字や要件が複数科目に出てきます。
そのため、単に「読んで覚える」だけではなく、違いを自分で思い出す練習も重要です。
質問・学習サポートを比較
質問回数だけを見ると、クレアールに分があります。
クレアールは全コースについて、質問無料・回数無制限と案内しています。
一方、大原はMobile-O-hara(質問フォーム)では30回、社労士24+直前対策は15回、社労士24は10回です。
ただし、
ではありません。
例えば、分からない論点で30分以上止まってしまうような人は、質問サポートの優先度を高めましょう。
💡 現役社労士ワンポイント
質問回数より先に確認したいのは、質問が出る原因です。基本知識そのものが足りない場合、1問ずつ質問するより、基礎講義をもう一度整理した方が早いケースがあります。逆に、知識はあるのに例外関係だけ整理できない人なら、個別質問の価値が上がります。
合格実績を比較するときの注意点
大原とクレアールを比較するとき、合格実績の数字をそのまま横並びにしないことも重要です。
2025年度、大原は大原生の合格実績として520名を公表しています。
一方、クレアールは「クレ勝道場生」130名が受験し34名合格、合格率26.2%と公表しています。
520名 ≠ 26.2%
「人数」と「割合」は、そのまま比較できません。
さらにクレアールの26.2%は、クレアール受講生全体ではなく、特定の対象者による数字です。
📊 合格実績を見るポイント
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 合格者数 | 何人合格したか |
| 合格率 | 何人中何人合格したか |
| 分母 | 全受講者か、回答者だけか |
| 対象講座 | 全講座か特定コースか |
| 年度 | 同じ試験年度か |
💡 現役社労士ワンポイント
資格講座の合格実績は、数字の大きさより『誰を分母にしているか』を見てください。全受講生、アンケート回答者、特定コース受講者では意味が変わります。条件の異なる数字から順位を作ると、見た目ほど客観的な比較にはなりません。
大原とクレアールのメリット・デメリット
大原のメリット
- 社労士24という短時間講座がある
- 通常の総合コースも選べる
- 教室通学・映像通学も選択できる
- 模試・直前対策まで組み込んだコースがある
大原のデメリット
- コースが多く、料金を一括りにしにくい
- 質問回数に上限がある
- 総合コースでは受講料が上がる
クレアールのメリット
- 質問回数無制限
- 得点帯別の経験者向けコースがある
- CROSS STUDYでWeb問題演習ができる
- 2年対応のセーフティコースがある
クレアールのデメリット
最大の注意点は、講義量を消化できるかです。
中級パーフェクトは約228時間、中上級W受講は約238時間あります。
講義量が多いこと自体は悪くありません。
ただし、働きながら受験する人が、
と考えると、アウトプット開始が遅れる可能性があります。
講座の価値は「教材量」より何周できるかで決まる
ここが、大原とクレアールを選ぶうえで最も重視したいポイントです。
教材量が多ければ合格しやすいわけでも、講義が短ければ効率がよいわけでもありません。
講座の価値は、教材量より「何周できるか」
「消化可能性」で比較する
この記事では、講座を最後まで使える可能性を消化可能性と呼びます。
消化可能性とは、試験までに講義・問題演習・復習を現実的に繰り返せる度合いです。
消化可能性
年間で確保できる学習時間 ÷ 講義+問題演習+復習に必要な時間
同じ500時間を確保できる人でも、講義に250時間必要な講座と、25時間で終わる講座では、過去問や復習へ残せる時間が変わります。
ただし、知識の穴が多い人が短時間講義だけを選べば、説明不足を感じて別教材を探し始める可能性もあります。
短い教材にも失敗パターンがある
社労士24を選ぶときに避けたいのが、
です。
社労士24、市販テキスト、別会社の講義、YouTube、まとめ本……と増やしていくと、どの教材も2周目に入りにくくなります。
短時間教材は、教材を増やさず繰り返してこそ強みが出ます。
長い教材にも失敗パターンがある
反対に、講義が200時間以上ある講座では、
「まず全部見終えよう」
と考えすぎないことです。
講義と並行して問題を解き、
問題を解く → 間違える → 講義・テキストへ戻る → もう一度解く
という循環を作る方が、インプットだけを続ける状態を避けられます。

💡 現役社労士ワンポイント
再受験者ほど教材を増やしやすい点には注意が必要です。『去年落ちたから、今年はもっと詳しい教材を』と足していくと、1年目に覚えた基本論点まで復習頻度が落ちることがあります。新しい教材を買う前に、今ある教材で理由を説明できない問題がどれだけ残っているかを確認してください。
初学者・経験者別|大原とクレアールの向いている人
最終的には「学校」ではなく自分の現在地で判断します。
| 受験者タイプ | 第一候補 | 比較候補 |
|---|---|---|
| 初学者 | 大原総合系 | クレアール初学者系 |
| 択一30点台前半 | クレアール中級 | 大原経験者 |
| 択一35~40点程度 | クレアール中上級 | 大原経験者 |
| 択一40点以上 | 社労士24 クレアール上級 |
― |
| 学習時間が少ない | 社労士24 | ― |
| 質問が多い | クレアール | 大原総合系 |
| 通学したい | 大原 | ― |
| 2年計画 | クレアール・セーフティ | 単年度再受講 |
【再受験用】大原・クレアール7問適性診断

大原・クレアール選びで失敗しない5ステップ
STEP1.本試験の失点原因を4つに分類する
- 知らなかった
- 知っていたが思い出せなかった
- 読み違えた
- 時間不足だった
「知らなかった」が多いならインプット、「思い出せなかった」が多いなら反復、「読み違えた」が多いなら問題演習を優先します。
STEP2.1週間の「理想」ではなく実績時間を出す
「毎日2時間勉強する予定」ではなく、過去1カ月で本当に確保できた時間を使います。
平日1時間×5日+休日3時間×2日なら、週11時間です。
STEP3.必要なサポートを決める
- 質問
- 通学
- 自習室
- 学習スケジュール
- Web問題
- 模試
- 直前対策
全部必要とは限りません。
STEP4.最終総額を同条件で比較する
社労士24単体とクレアール総合コースを比較するときは、直前対策まで含めるかをそろえてください。
STEP5.無料講義で「何周できるか」を確認する
無料講義で確認したいのは、単に「分かりやすいか」だけではありません。
- テンポが遅すぎないか
- 速すぎないか
- テキストと講義がつながっているか
- 通勤中でも聞けるか
- この講義を2周・3周できそうか
まとめ|大原かクレアールかより「最後まで回せる講座」を選ぶ
大原とクレアールを比較するときの3ポイント
- 学校名ではなくコース単位で比較する
- 本試験の失点原因から必要な教材量を決める
- 料金より「試験までに何周できるか」を確認する
大原には社労士24と経験者合格コースがあります。
クレアールにも中級・中上級・上級・セーフティがあります。
不合格だったからといって、必ず講義を増やす必要はありません。
「知らなかった」のか、「思い出せなかった」のかで必要な対策は変わります。
選ぶべきは「大原かクレアールか」だけではありません。
本試験日までに、自分が何周できる講座かで選んでください。
7問診断で候補が決まったら、最後は両社の無料講義を見比べます。
「分かりやすい」と感じるだけでなく、
「このテンポなら何度も繰り返せる」
と思える講座を選ぶのがおすすめです。
大原とクレアールのよくある質問
大原とクレアールはどちらが安いですか?
単純な最安価格なら社労士24が安くなりますが、講座内容が違うため価格だけでは比較できません。
社労士24とクレアールはどちらがおすすめですか?
基本知識があり短時間で繰り返したい人は社労士24、知識を整理し直しながら問題演習や質問を多く使いたい人はクレアールが候補です。
社労士24だけで合格できますか?
社労士24は全科目のインプットと問題演習を軸に学べますが、社労士24単体では厳しいです。直前対策までセットにすることで合格ラインに乗せることが可能です。
クレアールだけで社労士に合格できますか?
経験者向けコースには基本講義、問題演習、法改正、白書、模試などが含まれています。
重要なのは教材の有無より、試験までに使い切れるかです。
初学者なら大原とクレアールのどちらがおすすめですか?
初学者は料金だけでなく、基礎講義の説明量・質問・学習管理を優先してください。
再受験者ならどちらがおすすめですか?
自己採点と失点原因によります。
基礎不足なら大原経験者合格コースやクレアール中級、合格ライン付近まで取れていてインプットを短縮したいなら社労士24やクレアール上級が候補です。
クレアールのセーフティコースはお得ですか?
2年受験を想定する人には候補ですが、全員にお得とは限りません。
教育訓練給付、翌年の再受講費、合格祝い金等の条件まで含めて比較してください。
質問サポートはどちらが充実していますか?
質問回数だけならクレアールが有利です。
クレアールは原則回数無制限、大原はコースごとに上限があり、社労士24は10~15回です。
合格実績はどちらが高いですか?
現在公表されている数字だけでは、公平な合格率比較はできません。
合格者数と合格率だけでなく、分母・対象者・集計条件を確認してください。
どちらも決められない場合はどうすればいいですか?
両方の無料講義を視聴し、次の4項目で比較してください。
- 理解できる
- テンポについていける
- テキストと講義がつながる
- 何度も繰り返せる