1年間勉強して社労士試験を受けたあと、
「来年も同じ通信講座でいいのか」
「別の講座に変えたほうがいいのか」
と迷う人は少なくありません。
「2年目なら独学でもいいのでは?」と考える人もいるでしょう。
結論からいうと、2年目の通信講座は「受験回数」ではなく、1年目に何が原因で失点したかを基準に選ぶことが重要です。
2年目の通信講座を選ぶ前に確認したいのは、
なぜ1年目に失点したのか
です。
同じ択一式40点でも、
- 基本知識が足りなかった
- 過去問の答えを覚えていただけだった
- 初見問題になると判断できなかった
- 時間配分を失敗した
- 選択式で基準点を割った
では、2年目に必要な対策が違います。
この記事では、次の4軸から判断します。
- 得点
- 失点原因
- 自己管理力
- 申込条件・費用
そのうえで、
継続・乗換・独学のどれを選ぶべきか整理します。
さらに、中上級・経験者向け講座、2年目の過去問の使い方、法改正・白書対策、本試験までの学習計画まで解説します。
この記事を読めば、もう「社労士2年目はどの通信講座がいい?」と何度も検索して時間を使う必要はありません。
自分に足りないものを整理し、2年目に何を変えるべきかを決めていきましょう。
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この記事を書いた人

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社労士試験の受験経験と複数の資格講座・教材を利用した経験をもとに、料金だけでなく教材・講義・問題演習・学習継続のしやすさまで比較しています。
2年目は「また1年やり直す」と考える必要はありません。1年目で積み上げた知識を残しながら、失点原因を修正していきましょう。
まず結論|2年目は通信講座を選ぶ前に「落ち方」を分析する
社労士2年目の通信講座は、受験回数ではなく1年目の失点原因から選ぶことが重要です。
「2回目だから経験者講座」という決め方では、自分に必要な対策と講座内容がずれる可能性があります。
まずは、大まかに次のように考えてください。
📊 1年目の状態から考える2年目の学習方針
| 1年目の状態 | 2年目に検討したい学習方法 |
|---|---|
| 基本事項をかなり落とした | 基本講義を含む総合講座 |
| 基礎はあるが演習不足 | 中上級・経験者講座 |
| 過去問は解けるが初見問題に弱い | 答練・模試・オリジナル問題強化 |
| 特定科目だけ弱い | 単科講座・問題演習を追加 |
| 選択式の基準点割れが多い | 選択式・法改正・白書対策を補強 |
| 教材や講師が合わなかった | 他社への乗り換え |
| 基礎力があり自己管理もできる | 独学+答練・模試 |
| 教材を消化できなかった | 教材数より学習管理を重視 |
重要なのは、本試験の総合点だけで決めないことです。
たとえばアガルートでは、中上級カリキュラムを「過去問正答率5割以上、または直近の択一式30点以上」、上級カリキュラムを「択一式35~40点程度」といった目安で分けています。
クレアールでも、中級セーフティコースは択一式自己採点30~35点、中上級W受講セーフティコースは35~40点を一つの目安にしています。
ただし、これらは各資格学校が自社講座を選ぶために設定している目安です。
「30点だから中級」「40点だから上級」と機械的に決める必要はありません。
見るべきなのは、
なぜ、その点数になったのか
です。
1年目の不合格原因を5タイプで診断する
通信講座を比較する前に、まず1年目の失点原因を整理しましょう。
タイプ1|基礎知識が足りなかった
- □ 本試験で「そもそも知らなかった」基本論点が複数あった
- □ 過去問の正解肢は分かるが、ほかの4肢を説明できない
- □ 苦手科目は用語や制度の全体像から曖昧だった
- □ 基本講義を最後まで消化できなかった
- □ テキストを読んでも知識同士がつながっていなかった
このタイプは、「2年目だからアウトプット中心」と決めるのは早いです。
全科目の講義を最初から同じ速度で見直す必要はありませんが、穴が大きい科目はインプットへ戻りましょう。
タイプ2|過去問を覚えてしまった
社労士2年目で起こりやすいのが、
過去問では点が取れるのに、本試験では点が伸びない
という状態です。
- □ 過去問の正答率は高い
- □ 問題文を読む途中で答えが浮かぶ
- □ 「これは前にBだった」と記憶で答えている
- □ 正解肢以外の理由を説明できない
- □ 模試や答練になると正答率が下がる
この状態では、
「過去問を何周したか」という回数は、それほど重要ではありません。
2年目は「5肢すべてについて、なぜ○なのか・なぜ×なのか説明できるか」を確認してください。
過去問のKPIを、
周回数 → 根拠説明率
へ変えるイメージです。
タイプ3|アウトプット・初見対応が足りなかった
- □ 過去問なら解ける
- □ 模試になると得点が下がる
- □ 見慣れない聞かれ方をされると迷う
- □ 2択までは絞れるが最後に外す
- □ 知識はあったのに本試験で判断できなかった
- □ 時間を使いすぎる問題が多かった
このタイプは、インプットを最初からやり直すより、
答練・模試・オリジナル問題・初見問題を増やすほうがよいでしょう。
タイプ4|選択式・法改正・白書対策が足りなかった
- □ 択一式は合格圏に近かった
- □ 選択式で基準点割れした
- □ 一般常識が毎年不安定
- □ 白書・統計を直前までほぼやらなかった
- □ 法改正対策が不足していた
この場合は、基本講義を1年間やり直すより、
選択式・法改正・白書・統計を独立して補強したほうが効率的です。
タイプ5|学習管理に失敗した
- □ 教材を全部終えられなかった
- □ 予定が1週間崩れると立て直せなかった
- □ 得意科目ばかり勉強した
- □ 苦手科目を後回しにした
- □ 教材を買い足し続けた
- □ 模試の復習まで手が回らなかった
このタイプは、
「2年目だから独学で費用を抑える」とすると、1年目と同じ問題が再発する可能性があります。
必要なのは教材の情報量より、
- 学習スケジュール
- 復習タイミング
- 学習進捗の可視化
- 質問環境
かもしれません。
💡 現役社労士コメント
択一式の得点だけで経験者コースを決めるのは危険です。同じ40点でも、基本知識が抜けて40点だった人と、判断ミスを重ねて40点だった人では対策が違います。点数だけではなく「何を落としたか」まで確認してください。
社労士受験2年目は1年目と勉強方法を変える
2年目は、勉強時間を増やせば合格できるとは限りません。
重要なのは、
1年目に得点へ変換できなかった部分を修正すること
です。
インプットとアウトプットの割合を見直す
「2年目はアウトプット中心」と一律に考える必要はありません。
基礎不足ならインプットを残し、基礎ができている科目は問題演習へ時間を回します。
| 状態 | 2年目の学習 |
|---|---|
| 基礎知識に穴がある | 必要科目だけインプットへ戻る |
| 基礎は十分 | アウトプット比率を増やす |
| 特定科目だけ弱い | 弱点科目だけ重点補強 |
過去問・答練・模試は「解いた数」より使い方を変える
問題演習を増やすなら、
解いて丸付けして終わりにしないことが重要です。
- 問題を解く
- ○×を確認する
- 間違えた理由を分類する
- テキスト・解説へ戻る
- 自分の言葉で理由を説明する
- 数日~数週間後にもう一度解く
アウトプット量より、「誤答を修正するサイクル」を作ることが重要です。

一度終えた科目にも戻る
「労基法終了」「雇用保険終了」と科目を一度終えても、数か月触れなければ知識は薄れます。
2年目は、
9月 → 11月 → 2月 → 5月 → 直前期
のように、一度終えた科目へ定期的に戻る設計にしてください。
選択式・法改正・白書統計は別枠で対策する
選択式は、択一式対策をしていれば自然に取れるとは限りません。
特に、
- 法改正
- 白書
- 労働経済
- 統計
- 一般常識
は、過去問だけではカバーしにくい分野があります。
年間計画を作る時点で、5~7月に法改正・白書・統計対策を組み込んでおきましょう。
継続・乗換・独学は4軸で決める
2年目の学習環境は、次の4軸で考えると判断しやすくなります。
| 判断軸 | 確認すること |
|---|---|
| ① 得点 | 現在の基礎力 |
| ② 失点原因 | 何を補うべきか |
| ③ 自己管理力 | 独学で学習を回せるか |
| ④ 契約条件 | 費用・返金・再受講制度 |
同じ通信講座を継続する人
- 講師の説明は理解できた
- テキストも使いやすかった
- 教材内容に大きな不足を感じなかった
- 不合格原因が講座より教材の未消化だった
- 再受講価格が安い
同じ教材を使うことと、同じ勉強方法を繰り返すことは別です。
他社へ乗り換える人
- 講師の説明が合わなかった
- テキストを読みにくかった
- 演習量が足りなかった
- 質問環境が必要だった
- 学習管理機能が欲しかった
- 直前対策に不足を感じた
他社へ変えるなら、
「1年目の講座に何が足りなかったのか」を一文で説明できる状態にしてから選びましょう。
2年目から独学にする人
基礎知識がある2年目は、独学も選択肢です。
ただし、独学適性は知識量だけで決まりません。
独学向き
- 基礎事項はほぼ理解済み
- 自分で年間計画を立てられる
- 苦手科目を自分で分析できる
- 法改正情報を自分で取得できる
- 白書対策を別途準備できる
- 答練・模試を購入する予定がある
通信講座向き
- 何を勉強するか毎週迷う
- 遅れると計画を修正できない
- 質問できる相手が必要
- 最新情報を自分で集めるのが不安
- 問題を選ぶ時間を減らしたい

合格発表前の9月は「買う・待つ」ではなく可逆的に始める
本試験直後は、
「合格発表まで完全に休むべきか」
「今すぐ翌年度講座へ申し込むべきか」
と迷う人もいるでしょう。
この二択で考える必要はありません。
第三の選択肢は「可逆的に始める」
9月は、
- 本試験問題をもう一度確認する
- 自己採点結果を科目別に整理する
- 間違えた論点だけ復習する
- 昨年度テキストで基礎を確認する
- 無料体験を見る
- 資料請求する
- 講座の返金条件を確認する
ところまで進められます。
「勉強を再開すること」と「高額講座を契約すること」を分けて考えましょう。

中上級・経験者向け講座が合う人・合わない人
経験者向け講座とは、社労士試験の基礎知識を一定程度持つ受験生を対象に、復習時間を抑えながら演習や応用力を強化する講座です。
中上級・経験者講座が合いやすい人
- 基本論点は一通り理解している
- 過去問なら一定程度解ける
- 択一式で一定得点を取れている
- 基礎講義を長時間聞き直す必要性を感じない
- 初見問題への対応力を高めたい
- 答練を増やしたい
中上級・経験者講座が合いにくい人
- 過去問でも基本問題を頻繁に落とす
- テキストをほとんど消化できなかった
- 年金制度そのものを説明できない
- 本試験で知らない基本論点が多かった
- 1年目の学習期間が極端に短かった
「2年目だから経験者講座」ではなく、「基礎があるから経験者講座」と考えてください。
社労士2年目向け通信講座を比較
ここまで確認して、
「2年目も通信講座を使ったほうがよさそう」と判断した人は、具体的な講座を比較していきましょう。
📊 社労士2年目向け主要通信講座
※価格は通常価格で比較。申込み前に公式サイトで最新情報を確認してください。
アガルート|基礎の穴を埋めながら演習を増やしたい人
中上級では、基礎の再確認とアウトプットを組み合わせられます。
択一式30点以上を一つの目安にしており、さらに実力がある受験生向けには上級カリキュラムも用意されています。
資格の大原|本試験直後から立て直したい人
「必勝リスタート講座+社労士経験者合格コース」は9月開始。
本試験終了後から学習ペースへ早く戻したい人に候補です。
LEC|再受講・他校からの移行を考える人
中上級コースには再受講価格・受験経験者価格が設定されています。
2年目では通常価格だけでなく、自分に適用される価格を確認してください。
スタディング|1年目の学習システムが合っていた人
既存受講者向け更新版は24,800~34,800円。
1年目にスマホ学習やAI復習を継続できていたなら、講座を丸ごと変えず更新する方法があります。
クレアール|2年計画まで視野に入れる人
セーフティコースでは、翌年度まで学習期間を確保できます。
ただし、2年間受講できるから全員に得とは限りません。
2027年度で決めたい人は、単年度コースとも比較してください。
社労士24|基礎を短時間で高速回転したい人
社労士24は全科目のインプット講義を約24時間にまとめています。
基礎があり、基本事項を何度も回したい2年目受験生に候補です。
フォーサイト|情報を絞って整理し直したい人
経験者専用講座ではありませんが、
「1年目は教材が多すぎて消化できなかった」という人が学習を整理し直したい場合に比較候補です。
合格率だけで通信講座を決めない
通信講座各社は合格率を公表していますが、算定対象が同じではありません。
63%と29%という数字だけを見て、63%の講座のほうが優れているとは判断できません。
確認するべきなのは、
合格率 + 誰を対象に算出した数字なのか
です。
再受講割引・乗換割引・返金制度まで比較する
2年目では、定価よりも
「自分はいくらで受講できるか」が重要です。
実質負担額の考え方
申込価格 - 利用できる給付 - 利用できる返金・特典
一般教育訓練給付金の対象講座で要件を満たした場合、教育訓練経費の20%、上限10万円が支給されます。
ただし、給付制度・返金・合格特典などをすべて同時に利用できるとは限りません。
申込み前に各講座の条件を確認してください。
9月から翌年8月までの学習ロードマップ
9~10月|失点原因を分析する
- 本試験の自己採点
- 間違えた問題の分析
- 苦手科目の特定
- 通信講座継続・乗換・独学の判断
11~1月|基礎を再構築する
- 苦手科目のインプット
- 過去問
- 科目横断整理
- 年金科目の補強
2~4月|アウトプット量を増やす
- 過去問
- オリジナル問題
- 答練
- 初見問題
5~6月|法改正・白書・選択式を追加
- 法改正
- 白書
- 統計
- 選択式
- 一般常識
- 模試
7~8月|新しい教材を増やさない
- 模試の復習
- 間違えた過去問
- 苦手科目
- 数字
- 改正点
- 白書

保存版|社労士受験2年目の4軸診断チェックリスト
① 基礎力
- □ 本試験で「知らなかった」基本論点が複数あった
- □ 過去問で5肢すべての理由を説明できない
- □ 苦手科目の制度全体を説明できない
- □ 1年目の基本講義を消化できなかった
チェックが多い → 基本講義を含む総合講座
② アウトプット力
- □ 過去問では高得点なのに模試で下がる
- □ 初見問題になると判断できない
- □ 2択で迷って外すことが多い
- □ 問題文の読み違いがある
- □ 本試験で時間不足になった
チェックが多い → 中上級・経験者講座、答練、模試
③ 選択式・直前対策
- □ 選択式で基準点を割りやすい
- □ 白書・統計を後回しにした
- □ 法改正対策が足りなかった
- □ 一般常識が毎回不安定
チェックが多い → 選択式・法改正・白書対策
④ 自己管理力
- □ 教材を最後まで消化できなかった
- □ 学習計画が崩れたまま戻せなかった
- □ 得意科目ばかり勉強した
- □ 教材を何冊も買い足した
- □ 独学で学習ペースを維持できる自信がない
チェックが多い → 学習管理・質問サポートがある通信講座
まとめ|2年目は「講座選び」より先に失点原因を確認する
2年目で避けたいのは、
「去年落ちたから、今年はもっと勉強する」
だけで終わることです。
増やすべきなのは、必ずしも勉強時間ではありません。
まず、なぜ失点したかを確認します。
- 基礎不足 → 基本講義
- 演習不足 → 答練・模試
- 選択式不足 → 選択式・白書・法改正
- 学習管理不足 → 通信講座
- 基礎・自己管理とも十分 → 独学
- 教材が合わなかった → 乗換
2年目は、講座を選ぶ前に「落ち方」を分析する。
1年目をやり直すのではなく、1年目で得点できなかった原因を一つずつ修正していきましょう。
失点原因が分かったら、初めて通信講座を比較してください。
自分に必要な機能が分かっていれば、
「人気だから」ではなく「自分の弱点を直せるから」という理由で講座を選べます。
社労士受験2年目でよくある質問
社労士2年目は通信講座を変えたほうがいいですか?
必ずしも変える必要はありません。
1年目の教材・講師に不満がなく、不合格原因が学習時間不足や教材の未消化なら、同じ講座を継続するほうが効率的なことがあります。
社労士2年目は独学でも合格を目指せますか?
基礎知識があり、自分で学習計画・法改正・白書・模試まで管理できるなら選択肢です。
基礎力だけでなく、自己管理力も確認してください。
2年目は最初から講義を全部見直したほうがいいですか?
すべて見直す必要はありません。
本試験や模試から弱点科目を特定し、必要な部分だけインプットへ戻ります。
中上級講座は何点くらいから受講できますか?
資格学校によって異なります。
点数だけではなく、基本論点を自分の言葉で説明できるかも確認してください。
2年目は過去問を何周すればいいですか?
「○周すればよい」という決まりはありません。
周回数より、5肢それぞれについて理由を説明できるかを重視してください。
2年目はいつから勉強を再開すべきですか?
試験直後に休むこと自体は問題ありません。
ただし9月中に失点分析と軽い復習を始めておくと、再受験となった場合も動きやすくなります。
合格発表前に翌年度講座へ申し込んでも大丈夫ですか?
講座によります。
返金制度を利用できる講座もあるため、対象期間・申請条件・必要書類を確認してください。
社労士24は2年目に向いていますか?
基礎知識があり、短い講義を何度も回して復習したい人には候補です。
基本論点に大きな穴がある場合は、より丁寧な総合講座とも比較してください。
2年目はアウトプット中心でいいですか?
基礎ができている科目はアウトプット比率を増やします。
ただし基本事項そのものを落としている科目は、インプットへ戻ってください。