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社労士2年目の勉強方法|失点原因別の合格戦略

社労士2年目の勉強方法 社労士受験

社労士試験を1年間勉強して本試験を受けたあと、不合格の可能性が見えてくると、「また最初から全部やり直すのか」と気が重くなるものです。

私自身、社労士試験では不合格を何度も経験しました。だからこそ強く感じるのは、2年目は1年目の勉強をそのまま繰り返す年ではないということです。

結論からいうと、2年目で最初にするべきなのは、新しい問題集を買うことでも、勉強時間を増やすことでもありません。

なぜ合格点に届かなかったのか」を分析することです。

この記事では、1年目の敗因分析から、過去問、インプットとアウトプット、選択式、法改正、模試、年間スケジュール、独学・通信講座の判断までまとめて解説します。

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この記事を書いた人


齋藤勇博
社会保険労務士・FP/資格・労務の専門サイト運営

社労士試験の受験・不合格・再挑戦を経験し、現在は社会保険労務士として実務に携わりながら資格学習情報を発信。

私自身、受験時代には「勉強時間を増やせば何とかなる」と考えたことがありました。2年目以降で大切なのは、前年の努力を否定することではありません。前年の勉強を材料にして、どこを変えるかを決めることです。

 

1. 社労士2年目は1年目と同じ勉強を繰り返さない

社労士2年目の勉強とは、1年目の学習をゼロから繰り返すのではなく、本試験で判明した弱点に合わせて学習内容を組み替えることです。

1年目は、労働基準法から国民年金法まで全体を理解するだけでも時間がかかります。

一方、2年目は違います。

すでに、

  • 各科目の全体像を知っている
  • 基本用語を知っている
  • 過去問を経験している
  • 本試験の緊張感を経験している
  • 自分が迷いやすい科目もある程度分かっている

という学習資産があります。

したがって、2年目に講義を最初から最後まで同じペースで聞き、同じ問題集を同じ順番で解くだけでは、すでに知っている内容にも時間を使うことになります。

1-1. 1年目と同じ方法では同じ弱点が残る可能性がある

たとえば、1年目に「講義→テキスト→過去問」という方法で学習し、過去問では正解できるようになったとします。

それでも本試験で、

「見たことがある論点なのに、表現が変わったら判断できなかった」

のであれば、必要なのは過去問の単純な回転数ではありません。

知識の正確性や、初めて見る文章へ知識を応用する力を高める必要があります。

反対に、基本論点そのものを何問も落としている場合は、演習量を増やす前にテキストへ戻る必要があります。

1-2. 2年目には「全科目を一度学習済み」という強みがある

2年目の最大のメリットは、ゼロから始めなくてよいことです。

1年目に使った教材を、

捨てるもの
ではなく
診断材料

として使います。

前年の問題集を開いたとき、

  • 即答できる
  • 正解できるが理由が曖昧
  • 忘れている
  • 何度も間違える

を分けるだけでも、今年使う時間を変えられます。

ここからが2年目の本当のスタートです。

まず、1年目の本試験を「合格・不合格を判定する試験」だけではなく、自分の弱点を見つけるデータとして使いましょう。

現役社労士のワンポイント

「2年目はアウトプット中心」とよく言われますが、全員に当てはまるわけではありません。基本問題を落としている状態で問題数だけ増やしても、曖昧な知識で○×を繰り返すことになります。まず「知らなかったのか」「知っていたのに使えなかったのか」を分けてください。

 

2. まず1年目の本試験結果から不合格原因を分析する

1年目の本試験から失点原因を特定する5段階フロー

社労士試験の敗因分析では、総得点だけを見るのでは不十分です。

社労士試験は2026年現在、選択式が8科目・40点満点、択一式が7科目・70点満点で、総得点だけでなく科目ごとにも合格基準が設定されます。いずれかの基準に届かなければ不合格になります。

だからこそ、

「あと4点だった」

だけでは2年目の方針を決められません。

2-1. 「総得点→科目→問題→失点理由」の順に掘る

次の順番で確認してください。

STEP1:総得点

STEP2:択一式・選択式のどちらが弱かったか

STEP3:低得点科目はどこか

STEP4:どの問題を落としたか

STEP5:なぜ落としたか

2-2. 本試験1回だけで「苦手科目」と決めない

ここは注意が必要です。

たとえば本試験では健康保険法が3点だったのに、直前模試では毎回7〜8点取れていたとします。

健康保険法全体が苦手だったとは限りません。

  • 本試験だけ難しい論点が重なった
  • 時間不足だった
  • 直前の科目で焦った
  • 問題文を読み違えた

可能性もあります。

実際、公開されている受験生の相談例でも、約1,000時間学習した受験者が、模試では択一53点を取った一方、本試験では40点となったケースがあります。

一個人の事例なので一般化はできませんが、1回の総得点だけでは実力の構造を判断できないことがよく分かります。

したがって、

  • 本試験
  • 直前模試2〜3回
  • 普段の過去問
  • 答練

を並べて確認してください。

 

3. 択一38点でも原因は5通り|2年目の「失点原因診断」

社労士2年目・5軸失点原因診断

ここが2年目の勉強方法を決めるうえで最も重要です。

同じ択一38点でも、なぜ38点だったのかによって2年目の勉強方法は変わります。

私は、再受験時の失点原因を次の5つに分けて考えることをおすすめします。

社労士2年目の5つの失点タイプ

タイプ 主な症状 2年目に増やす勉強
①知識量不足型 基本問題そのものを知らない テキスト・基礎講義
②知識精度不足型 正解しても理由を説明できない 肢別の根拠確認
③初見問題への対応不足型 過去問は取れるが模試で落ちる 答練・横断・初見問題
④試験処理不足型 読み違い・時間不足・マークミス 時間制限演習・模試
⑤科目別基準点リスク型 特定科目だけ極端に低い 該当科目・選択式対策

3-1. 知識量不足型

次の状態なら、インプット不足の可能性があります。

  • 基本問題でも「初めて聞いた」と感じる
  • 複数科目で低得点
  • 過去問の基本ランクでも正答率が低い
  • 条文の基本要件を思い出せない

2年目でも基礎講義やテキストへ戻りましょう。

ただし、全部を1年目と同じペースでやり直す必要はありません。

間違えた論点を中心に、

問題→テキスト→再問題

の順に戻ると、すでに理解している範囲を飛ばせます。

3-2. 知識精度不足型

このタイプは厄介です。

問題を見ると何となく答えが分かるのに、

「なぜBではなくCなのですか?」

と聞かれると説明できません。

過去問を何周もすると問題文自体を覚えるため、理解していなくても正解できるようになります。

そこで2年目は、

正解したか
ではなく
5肢すべての正誤理由を説明できるか

を確認してください。

3-3. 初見問題への対応不足型

過去問では8〜9割取れるのに、

  • 答練
  • 模試
  • 本試験

になると点数が落ちるタイプです。

過去問の言い回しを覚えているだけで、知識を別表現の問題へ移せていない可能性があります。

この場合は、

  • 初見問題
  • 横断整理
  • 事例問題
  • 他年度・類似論点比較

を増やします。

3-4. 試験処理不足型

知識とは別に確認したいのが、本番で知識を得点に変える力です。

たとえば、

  • 「正しいもの」を選ぶのに「誤っているもの」を探した
  • 長文を最後まで読まず判断した
  • 迷った1問に5分以上使った
  • 終盤で集中力が切れた
  • マーク位置をずらした

という失点です。

公開されている受験相談でも、1,000時間程度学習し、講義・問題・テキストを何度も回していても、本番で焦り、問題文を十分読まずに解いたと振り返る例があります。

このタイプに必要なのは、テキストをさらに1周することだけではありません。

時間制限をかけた5肢択一や模試を使います。

3-5. 科目別基準点リスク型

社労士試験では、総得点が高くても科目別基準に届かなければ合格できません。

そのため、

「択一全体は取れるから大丈夫」

とは言い切れません。

毎回同じ科目が低いなら、その科目へ重点配分します。

一方、模試ごとに低い科目がバラバラなら、特定科目の知識不足ではなく、知識精度や本試験処理力を疑った方がよい場合もあります。

現役社労士のワンポイント

「得点が低い=勉強不足」と考えると、2年目も勉強時間だけを増やしがちです。しかし、読み違いで落とした10問に対してテキストを100時間追加しても、直接的な解決にはなりません。失点原因と対策を1対1で対応させることが重要です。

 

4. 2年目はインプットとアウトプットをどう配分する?

2年目の学習ループ

「2年目はアウトプット中心」と言われることがあります。

方向性としては理解できますが、割合を全員一律に決めるのはおすすめしません。

4-1. 基礎問題を落としているならインプットへ戻る

問題を解いて、

「そもそも知らなかった」

のであれば、テキストや講義へ戻ります。

アウトプットは、知識があるかどうかを発見する役割を果たします。

問題をたくさん解くこと自体が目的ではありません。

4-2. 基礎理解があるならアウトプット比率を上げる

一方、

  • 基本論点は理解している
  • 過去問の根拠も説明できる
  • 本試験でも合格ライン近くまで来ている

のであれば、最初から長時間講義を聞くより、問題から入った方が弱点を早く発見できます。

2026年にEducational Psychology Reviewで公表された研究では、問題に取り組んだうえでフィードバックを受ける学習が、講義だけの条件より記憶面で良い結果を示しました。社労士試験に直接行われた研究ではありませんが、「まず思い出してみる→正答や説明で修正する」学習設計の参考になります。

2年目は、

問題を解く

間違いの原因を分類

解説・テキストで修正

数日後にもう一度解く

という循環を作りましょう。

 

5. 2年目の過去問は「何周したか」より「なぜ間違えたか」

1年目は、

過去問5周
過去問10周

という回転数が勉強の達成感につながります。

しかし2年目は、回転数だけをKPIにしない方がよいでしょう。

5-1. 正解した問題も理由を説明する

正解した問題をすぐ飛ばさず、重要問題では、

「なぜこの肢が○なのか」

「×なら、どの部分を直せば○になるか」

を確認します。

説明できれば理解。

「見覚えがあるからC」なら、まだ曖昧です。

5-2. 間違いを分類する

おすすめは、誤答ノートを長文で作ることではありません。

次のような1行ログで十分です。

2年目の誤答ログ例

問題 結果 失点原因 次にすること
労基法Q15 × 知識量 テキスト確認
健保法Q22 × 読み違い 時間制限演習
厚年Q8 理由曖昧 周辺論点確認
国年Q31 × 初見対応 類題・横断

この記録がたまると、

「自分は厚生年金が苦手」

ではなく、

「厚生年金では数字の取り違いが多い」

という具体的な弱点が見えます。

 

6. 選択式・法改正・白書統計は2年目だからこそ早めに補強する

2年目では、択一式だけに集中しすぎないことも重要です。

6-1. 選択式は目的条文・重要語句を「思い出す」

選択式では、見れば分かる状態より、

「空欄には何が入る?」

と自分で思い出す練習を取り入れます。

特に、

  • 目的条文
  • 定義
  • 数字
  • 要件
  • 判例のキーワード

は、穴埋め形式と相性があります。

6-2. 前年テキストを使うなら法改正を必ず更新する

2年目に前年テキストをそのまま使える部分はあります。

基本的な制度趣旨や変更のない条文まで全部買い替えなければ勉強できないわけではありません。

ただし、法改正された部分を前年知識のまま覚えるのは危険です。

最新版の教材・法改正資料を確認してください。

6-3. 白書・統計は直前期だけに抱え込まない

白書・統計は数字が多いため、7月になって大量に覚えようとすると負担が集中します。

早い段階では、

  • 何の統計か
  • 増えているか減っているか
  • どの制度と関係するか

を把握し、直前期に具体的な数値へ寄せていく方が整理しやすくなります。

 

7. 模試は点数より「本試験処理力」をチェックする

2年目の模試は、

「A判定だった」

「択一45点だった」

だけで終わらせないでください。

本試験と同じ時間で、知識をどこまで正確に得点へ変えられたかを見る機会です。

7-1. 模試で記録したい5項目

  • 各科目の終了時刻
  • 5分以上迷った問題
  • 問題文の読み違い
  • マーク修正
  • 知識があったのに落とした問題

模試終了後、

「知らなかった問題」

だけではなく、

「知っていたのに落とした問題」

に印を付けてください。

後者は、知識追加より試験処理の改善で得点化できる可能性があります。

7-2. 難問に執着しない練習もする

社労士試験で必要なのは満点ではありません。

1問に時間を使いすぎて基本問題を落とせば、難問を理解できたメリットが消えます。

模試では、

一定時間で保留する

練習もしてください。

 

8. 社労士2年目でありがちな失敗6選

失敗1:教材を増やしすぎる

不安になると新しい問題集を買いたくなります。

しかし、

  • A社テキスト
  • B社過去問
  • C社答練
  • 市販問題集3冊

となると、復習先が分散します。

改善策: メイン教材を決め、追加教材には役割を持たせる。

失敗2:過去問正答率だけで安心する

何周もした問題は答え自体を覚えます。

改善策: 正解理由を説明できるかを見る。

失敗3:「2年目だから」とアウトプットだけ増やす

基本論点を落としているなら、インプット不足です。

改善策: 誤答原因によって戻る場所を変える。

失敗4:苦手科目だけ勉強しすぎる

科目別基準があるため弱点補強は必要ですが、他科目を放置すると新しい弱点が生まれます。

改善策: 苦手科目を増やしつつ、全科目に毎週触れる。

失敗5:前年知識のまま法改正を放置する

改善策: 最新年度の法改正情報だけは別途必ず確認する。

失敗6:勉強時間を目標にする

「今週20時間勉強した」は行動量であって、弱点が減った証拠ではありません。

改善策:

  • 再誤答数
  • 理由を説明できない肢
  • 時間超過問題
  • 読み違い

を減らす。

 

9. 社労士2年目の年間スケジュール

社労士2年目の年間学習ロードマップ

2年目は、1年間を同じ勉強密度で進める必要はありません。

社労士2年目の年間学習ロードマップ

時期 中心となる勉強 目標
9〜12月 敗因分析・基礎修正 弱点を特定する
1〜4月 過去問・横断・弱点補強 知識精度を高める
5〜6月 答練・法改正・選択式 初見対応力を上げる
7〜8月 模試・直前対策 本試験処理を完成

9-1. 9〜12月:敗因分析と基礎再構築

試験直後は、本試験中の記憶が残っています。

失点理由を顕在化し、本格学習を再開したら、弱点科目から基礎を修正します。

9-2. 1〜4月:全科目を回しながら知識精度を上げる

過去問を中心に、

  • 間違い
  • 曖昧
  • 初見

を拾います。

苦手科目だけに偏らず、全科目へ定期的に触れます。

9-3. 5〜6月:答練・法改正・選択式を増やす

ここから初見問題を増やします。

本試験レベルの文章に慣れ、

「知識はあるのに使えない」

状態を減らします。

9-4. 7〜8月:模試・直前対策

新しい教材を増やすより、

  • 誤答
  • 法改正
  • 選択式
  • 白書統計
  • 模試のミス

へ戻ります。

 

10. 2年目の勉強時間は「あと何時間」より弱点から決める

「社労士2年目は何時間勉強すればいいですか?」

という疑問も多いでしょう。

ただし、1年目にすでに学習している人へ、

「あと800時間必要」

と一律に設定するのは適切ではありません。

2年目は、

時間→何を勉強するか

ではなく、

弱点→必要な学習→時間

の順で考えます。

10-1. 働きながら勉強する場合の一例

平日

  • 朝30分:前日の誤答
  • 通勤:一問一答・選択式
  • 夜60〜90分:過去問+テキスト確認

休日

  • まとまった5肢択一
  • 弱点科目
  • 答練・模試
  • 1週間分の誤答整理

時間ではなく、

今週、再誤答を何個減らせたか

を見ると進歩を把握しやすくなります。

 

11. 2年目は独学・通信講座・経験者講座のどれを選ぶ?

2年目だから必ず講座を変える必要はありません。

1年目の敗因から判断しましょう。

社労士2年目の学習環境の選び方

選択肢 向いている人 注意点
独学継続 弱点を自分で分析できる 法改正・答練を自力で補う
同じ講座を継続 教材・講師に不満がない 学習方法まで前年と同じにしない
別講座へ乗り換え 講師・教材が合わなかった 教材を増やしすぎない
経験者向け講座 基礎はあり、応用・演習不足 難易度を確認
答練・模試のみ追加 基礎知識が十分 自己管理が必要

通信講座への乗り換えや再受講を検討している場合は、料金だけで決めず、教材・講義・質問サポート・答練・模試まで比較することが大切です。

>> 社労士通信講座おすすめ10選を比較する

11-1. 独学継続でもよい人

  • 不合格原因が明確
  • 自分で学習計画を作れる
  • 基礎知識がある
  • 法改正情報を自分で補える

のであれば、講座を買い直さず、答練・模試だけ追加する方法も考えられます。

11-2. 同じ通信講座を継続してよい人

教材や講師には満足していたのに、

  • 学習開始が遅かった
  • 演習不足だった
  • 復習不足だった

のであれば、講座変更より勉強方法の変更を優先します。

11-3. 乗り換えを検討した方がよい人

  • 講義を聞いても理解しにくかった
  • テキストの情報量が自分に合わなかった
  • 演習量が足りなかった
  • 質問サポートが不足していた
  • 2年目に必要な答練・法改正対策が弱い

場合は、他講座との比較に意味があります。

講座を変更するなら、「有名だから」という理由ではなく、1年目に不足していた部分を補えるかで比較しましょう。

>> 自分に合う社労士通信講座を10社から比較する

 

社労士2年目の5軸失点原因チェックリスト

使い方: 1年目の本試験や模試を振り返り、当てはまる項目を確認してください。
チェックが多いタイプが、2年目に優先して改善したいポイントです。

失点タイプ チェックするポイント 2年目に優先する勉強
① 知識量不足型 基本問題でも「知らなかった」論点が複数あった
複数科目で基礎問題を落とした
テキスト・基礎講義で抜けている知識を補う
② 知識精度不足型 過去問には正解できるが、なぜその肢が○・×なのか説明できない
数字や要件を取り違える
5肢それぞれの正誤理由を確認する
③ 初見問題への対応不足型 過去問では得点できるのに、答練・模試・本試験では点が下がる
表現が変わると判断できない
答練・初見問題・横断学習を増やす
④ 試験処理不足型 「正しいもの・誤っているもの」を読み違えた
時間が足りなかった
知識はあったのに焦って間違えた
時間を計って問題を解き、模試で時間配分や解く順番を練習する
⑤ 科目別基準点リスク型 特定科目だけ毎回得点が低い
選択式で基準点割れを繰り返している
苦手科目・選択式・目的条文などを重点的に補強する

まずは「一番多いタイプ」から改善する

たとえば、過去問にはかなり正解できるのに模試や本試験で得点が下がるなら、テキストを最初から読み直すより、③初見問題への対応不足型の対策を優先します。

一方、基本問題そのものを何問も落としているなら、答練を増やす前に①知識量不足型として基礎へ戻った方がよいでしょう。

大切なのは、単に「点数が低かった」と考えるのではなく、

なぜ失点したのか → その原因に合った勉強を増やす

という順番で考えることです。

失点原因とは別に確認したい2つのポイント

5軸とは別に、2年目では学習方法そのものも確認してください。

確認項目 当てはまる状態 改善方法
学習管理 「○時間勉強した」
「過去問を○周した」ことが目標になっていた
勉強時間より「弱点を何個解消したか」を見る
法改正対応 前年の教材をそのまま使おうとしている 最新年度の法改正情報を必ず確認する

 

2年目は、すべての勉強を増やす必要はありません。

知識量・知識精度・初見対応・試験処理・科目別リスクのどこに問題があったのかを見つけ、弱い部分だけ重点的に補強することが大切です。

 

まとめ:社労士2年目は「何点足りないか」より「なぜ落としたか」

社労士2年目で最初にすることは、新しい教材を買うことでも、勉強時間を大幅に増やすことでもありません。

まず、1年目の失点を、

  1. 知識量
  2. 知識精度
  3. 初見問題への対応力
  4. 試験処理力
  5. 科目別基準点リスク

の5軸で分析してください。

そのうえで、

残す勉強
減らす勉強
追加する勉強

を決めます。

2年目は、もう一度ゼロから勉強する年ではありません。

「何点足りなかったか」ではなく、「なぜその点を落としたか」から勉強を組み替える年です。

通信講座を継続するか、他社へ乗り換えるか迷っている場合も、最初に敗因を特定してから比較してください。

同じ講座が合わなかった人と、単純に演習不足だった人では、選ぶべき選択肢も変わります。

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社労士2年目の勉強方法でよくある質問

社労士2年目は過去問だけで合格できますか?

過去問は中心教材になりますが、過去問だけに限定する必要はありません。

過去問で知識精度を高めつつ、

  • 法改正
  • 選択式
  • 白書・統計
  • 答練
  • 模試

で不足部分を補います。

2年目も講義を最初から全部聞いた方がいいですか?

基本問題を多数落としている人には有効です。

一方、基本知識が固まっている人は、問題から入り、間違えた部分だけ講義へ戻る方が時間を使いやすくなります。

前年のテキストは使えますか?

制度の基本部分の復習には利用できます。

ただし、法改正された部分については最新年度の教材や法改正資料を確認してください。

社労士試験後はいつから勉強を再開すればいいですか?

試験直後に本格勉強を始めなくても構いませんが、試験中に何が起きたかだけは忘れる前に記録することをおすすめします。

2026年度については10月1日に公式正答・合格基準が公表されるため、その時点で正式に敗因を再分析できます。

2年目なら独学でも大丈夫ですか?

基礎知識があり、自分で弱点を分析・修正でき、法改正や模試を別途補える人なら選択肢になります。

択一式が40点前後から伸びません。何をすればいいですか?

まず「知識不足」と決めつけないでください。

  • 知らなかった
  • 曖昧だった
  • 初見問題に使えなかった
  • 読み違えた
  • 時間が足りなかった

に分けます。

原因ごとに勉強方法を変える方が、単純に学習時間を増やすより改善点が明確になります。

選択式だけ基準点割れした場合はどうしますか?

択一式まで全部ゼロからやり直すのではなく、

  • 目的条文
  • 重要語句
  • 数字
  • 白書統計
  • 基準点割れした科目

を重点的に補強します。

ただし、択一式の知識維持は継続してください。

 

参考文献

  • 社会保険労務士試験「試験の概要」/社会保険労務士試験オフィシャルサイト:選択式・択一式の科目構成、配点、科目別を含む合格基準の仕組みを確認。
  • 第58回社会保険労務士試験 合格発表/社会保険労務士試験オフィシャルサイト:2026年度の合格発表日が2026年10月1日であることを確認。
  • 第57回社会保険労務士試験の合格者発表/厚生労働省:2025年度は受験者43,421人、合格者2,376人、合格率5.5%。
  • 第57回社会保険労務士試験の合格基準及び正答/社会保険労務士試験オフィシャルサイト:2025年度の選択式22点・択一式42点および科目別基準・補正を確認。
  • Conditions for Effective Learning Without Upfront Instruction/Educational Psychology Review(2026):練習とフィードバックを組み合わせる学習について参照。
  • スタディング 社会保険労務士Q&A:再受験者が本試験で経験した時間配分・焦り・読解などの具体例を、一般化しないRaw Voiceとして参照。

 

 

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